motowakaの備忘録

毎度ご無沙汰いたしております

「日本近代洋画のあけぼの」展(高岡市美術館)

この展覧会こそは今秋、高岡市美術館で開催されると聞いて以来、一人の洋画ファンとして、実際に見るのを楽しみに待っていた企画である。 「日本近代洋画のあけぼの」は、江戸から明治へという時代の激動期に、正面から向き合った画家たちの、いわば魂の遍歴…

K新聞に寄せた原稿ですが、字数の関係でカットした分も含めてこちらに転載しておきます。富山県内でこんなのが見られるのは本当に貴重な機会。10月19日(日)まで。

『黒田清輝日記』に現れる五島健三

WEBで公開されている分ぐらいは早々にやらねばならないと前から思っていたので、ちょっと手をつけてみます。 KURODA MEMORIAL HALL^•“c´‹P“ú‹L こちらのアーカイブからgoogleで「五島」をサイト内検索した結果*1をただメモして、年代順に並べ替えていきま…

縄文土器とダダ、シュルレアリスム・・・?

古くからの友人に埋蔵文化財の修復に携わっている人がいます。 文化財(美術品、工芸品等)の保護、保存修復活動は文化財保存支援機構へ。 縄文土器をアートとして見る事を、修復の立場から発言、行動していて、最近なかなかに活躍中。友人として、とても誇ら…

深遠なる幻視―森弘之の絵画の魅力

《越の凾人(こしのかんじん)》―辞書によれば、「凾人」とは具足師(ヨロイを作る人)のこと、「凾」とは箱(あるいはヨロイ)のことである。画題の絵解きを自らのタブーとしていた森弘之の、不可思議な魅力に充ちた幻想的な画業を代表する《凾人》シリーズ。…

ようやく一息ついたので、太閤山ランドふるさとギャラリーで開催中の「森弘之展」リーフレットのために書いた文章を転載しておきます。 会期は11月24日までです。

と言うより反省記

今日はN先生の個展をようやく拝見したのですけど。 なんと言いましょうか。おかしな言い方ですが、「悔やまれてならない」という気持ちが後から後から。 何かお手伝いをして失敗したというのではなく、何もお手伝いをしなかったことが悔やまれてなりません。…

何だったろう?

昔の仕事のフォルダを整理していたら、次のようなテキストファイルが出てきた。 こんなことを自分で書けるわけはないし、どこかで見かけてコピーしたのか、もしメールでもらったとすると・・・? 日本の近代はドブみたいなものですが、自分もまた、そのドブのな…

清原啓一回顧展終了

清原啓一回顧展は、観覧者数約7000人で無事に終了。 先週・今週と続いていた作品返却作業も明日で完了します。 机の上とか、もうごちゃごちゃになっていて、頭がおかしくなりそうなのですが、すぐに次の展覧会の準備を始めなくてはなりません。森弘之展―越の…

新花鳥画への道程―清原啓一の画業にふれて

はじめに 日本人が描く油絵を「洋画」と呼ぶ慣わしは、本来、少し変なものなのだが、多くの人にとってはどうでもかまわないことなのか、どうも、このまま残っていってしまうもののようである。 今日、いわゆる洋画は、日本画以上に人々から身近に親しまれる…

久しぶりの投稿で恥ずかしいのですが、「清原啓一回顧展」図録に掲載した原稿を掲載しておきます。 7月13日まで富山県立近代美術館にて開催中。

追記

富山さんは理屈を言う人ではない だが“理屈を言わない人”は、何も考えずに感じたことだけでやっている、と決め付けてはならないだろう 理屈には整合性が求められるが、 ex)富山さんは、「作品に触れてほしい」ということをよく言う もう一度、話をひっくり返…

富山さんについて書きたいこと

ささやかなパンフレットに書ききれないぐらい書きたいことはあるような気がするけど、紙の余白がないよりも、考えをまとめる暇がないほうが深刻なり。 パステルカラーはレジスタンス? あれは「富山さんらしくない」んだそうだ(分かるけど)→“富山省三とい…

お暑うございます

ぜんぜん更新していない言い訳はしないでおきましょう。 太閤山ランドふるさとギャラリーというところで、9月15日から「富山省三展」が開催されます。しかし、この夏は暑いですね・・・。

頭の芯が熱い・・・

あさって出張に行くのに、明日の夜の夜行にするかどうかが結局決まらなかった。 というか、明日休みにして一日早く行きたくて、今日はしゃにむに働いたのに、結局休めないことになった。 せっかく行くのだから、できれば展覧会の一つも見てきたかったが、用…

ウラジオ図録への寄稿の内容(案)

過去二回の経緯 今回の富山からの参加(*1) ずっと中心になっているT夫妻への精一杯のエールを贈りたいんだけど、今回は向こうの作家との共同展で、図録も共通(*2)だそうなので、少し気張った文章が要求されるらしい。 ただ海外展に出品するというだけで…

日記以下の日常メモ

毎日何をしているのか、だんだん自分でも分からなくなってきたので、本当に日記以下のメモを書いてみようかと思います。 朝。また頭痛。このところずっとこんな感じ。熱を測るが相変わらず発熱はない。通勤の運転には若干の危険を感じるが、着いてしまって、…

寒い

外は暑いぐらいなのに、このオフィスは寒くてたまらない。ある意味スゴいです。 年度末の積み残しの仕事が延々と終わりません。何せ、ずっと「事務局の人」だったからなぁ。

どこ見て仕事してんのよぉー!!

って話を書こうと思ったんですが、明日は仕事なんで、また今度にします。(本当の備忘録)

うぉぉ・・・

印刷物の校正地獄からようやく解放!校了しましたぞ! さぁ、今度は総会屋モードに突入だぁ!(今からで大丈夫なのか、おぃ・・・)

「事務局の人」

ちょっと気分転換に、愚痴(?)を書き散らそうと、久々にここを開いてみました。 県の博物館協会というものの事務局が、うちの館にはあります。私が担当するようになってもう何年でしょう。 毎年3月に年度末の理事会、4月末に理事会と総会があるのですが、…

能登半島沖地震

輪島のほうではお亡くなりになった方もおられたそうで、お悔やみ申し上げます。 当地では震度5弱だったそうです。ちょうど職場におりましたが、事務所のある別館の揺れはけっこう大きく感じられ、「これは一大事」と別館の火の元、戸締りだけを確認して本館…

五島健三のスケッチブックについて

なかなか書けなかったんですが、五島健三のスケッチブックは実に興味深いものです。少し画像を交えてご紹介してみます。 これらは五島が鹿児島師範学校の宿直室で描いたもののようです。野菜を描いた作品には「昭和三年四月十九日」と日付が見えます。春蘭を…

やれやれ・・・

今日は、某新聞に寄稿する文章を書いていたら、一日暮れていきました。字数制限というのは、どうも苦手であります。やっぱりプロではないんだろうな、とため息が出ます。ここに載せようかと思いましたが、紙面に出てからにすべきでしょうね。

南薫造宛の書簡について

今日は、あるお宅へ五島健三についての貴重な資料を見せていただきにお邪魔したのですが、そこで「motowakaというブログを書いてっらっしゃるのでは?」と奥様よりお尋ねがあり、冷や汗あぶら汗でありました。こういうものを書いていると言うことは、実は館…

近ごろみた展覧会いくつか

もう少し、気楽に書けるようにしないと、足が遠のいてしまいます。(*1) いくつか、見た展覧会で感想が書きたかったものもあったんですが、すっかり日が経ってしまって、今さら感が強く。見に行った順番もよく分からなくなっちゃいました。 釣谷幸輝さんの…

三輪幸之助

京都府出身。慶応元年(1865)〜明治24年(1891)。 明治11年より家父に写真術を学ぶ傍ら、小山三造に就き、鉛筆画、容器画法を修める。明治14年京都府画学校西宗に入学するが、小山の辞任に従って同年退学。明治17年小山の画塾を卒業。明治18年京都府博覧会に油…

牛歩牛歩・・・

京都府画学校の関係者だけでも、少しずつでも書き留めておきたいと。でもこの人は、富山県の関係者の中ではちょっと異色の経歴なのですよね。

田部英嘉が洋画を志したきっかけは?

そういうわけで、少し最初の頃に書いていたメモに書き足しをしておりましたら、田部英嘉が洋画を学ぼうと京都へ出奔した明治18年頃は、京都府画学校西宗を卒業した北村森之助や森屋熊夫が、旧制富山中学校や富山師範学校に赴任してきた時期と見事に重なって…

参考にさせていただいている本のことなど

はてなダイアリーは後から書き足したりするのには大変便利なのですが、とりあえず最初に記事をエントリーするときに、書きかけで置いておくやり方があまりうまくなくて、どうしたものか、早く慣れなくちゃな、と思っているところです。 それはさておき少なく…