motowakaの備忘録

毎度ご無沙汰いたしております

参考にさせていただいている本のことなど


はてなダイアリーは後から書き足したりするのには大変便利なのですが、とりあえず最初に記事をエントリーするときに、書きかけで置いておくやり方があまりうまくなくて、どうしたものか、早く慣れなくちゃな、と思っているところです。
それはさておき少なくとも私には、大したことが分かっているわけでもない、富山県の明治の洋画史です。アウトラインさえよく分からないので、あくまで「備忘録」として広く浅く、なるべく知り得た限りのことをここに書いてしまいたいと思っていますが、参考にさせていただいた書籍や資料のことなどを書き入れておかないと、たまたまここを訪れてくださった(ごくわずかな)読者の方に不親切であるばかりではなく、自分にとってさえも「備忘録」の用をなさないということにようやく思い至り、ちょっとづつ補記を試み始めたところです。ご助言をくださいました皆さまにお礼を申し上げます。
と言っても、明治期に富山県に赴任してきた画学教師たちの略歴は、そのほとんどが金子一夫先生の『近代日本美術教育の研究―明治時代―』(平成4年 中央公論美術出版)に記載された内容を継ぎ合わせて構成したものに過ぎません。

近代日本美術教育の研究 (明治時代)

近代日本美術教育の研究 (明治時代)

美術教育の歴史研究のご著書ではあるのですが、全国各地の学校を丹念にお訪ねになり、そこに生きた画学教師たちの名前をまとめた巻末の索引は、明治美術のすばらしい人名録でもあります。美術史などというのは、東京や京都のことばかりが歴史として語り継がれているのですが、地方に美術の種を蒔き、歴史の陰に消えていった数多くの画家たちの名を、これほど広く網羅した本を私は他に知りません。研究者の方にはよく知られている名著らしいのですが、まだご覧になっておられない方は、ぜひ手にとってご覧になられることをお勧めいたします。もちろん県内の主要図書館でも読むことができます。