motowakaの備忘録

毎度ご無沙汰いたしております

清原啓一

「清原啓一回顧展 新花鳥画への道程」―時代を映す装飾性

まさにこの稿を書いているさなかに清原先生の訃報を聞いた。信じがたい思いで胸がいっぱいである。“群鶏の画家”として知られた清原先生は、実に勤勉な画家であった。始終動き回って、描くに苦労の多い鶏を画題として半世紀以上。会場には、生涯の画業から選…

新花鳥画への道程―清原啓一の画業にふれて

はじめに 日本人が描く油絵を「洋画」と呼ぶ慣わしは、本来、少し変なものなのだが、多くの人にとってはどうでもかまわないことなのか、どうも、このまま残っていってしまうもののようである。 今日、いわゆる洋画は、日本画以上に人々から身近に親しまれる…