motowakaの備忘録

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洋画

田部英嘉の概要が、ほぼ明らかになりました

関連:田部英嘉と「とやまの洋画史」調査 本日、田部英嘉(*1)の作品をようやく実見してくることができました。 そして関連資料を調べさせていただき、富山県人として最初に本格的に洋画を学んだ人物と思われる彼が、そもそも何者で、どこから現れてどこへ…

安岡信義

この略歴は、磯江哲昭氏による「色と光を求めた画家 安岡信義」(『郷土と博物館』第39巻第2号 平成6年 鳥取県立博物館)の内容を基にして編集しました。富山での業績についての調査が行き届いておらず、恥ずかしい限りですが、今後でき得る限り補記・追記を…

五島健三

富山県出身者として最初に「文展」に入選した画家でありながら、誰も調べる人がいなかったので、久しく歴史の谷間に沈んでしまっていた人物です。(実に申し訳ないことです。) 五島健三(ごとうけんそう・1886-1946) 明治19(1886)年 0 富山県南砺市(旧福野…

「富山油画会」について(明治19年の新聞記事より)

前の記事の続きです。なおこれらの内容については、富山県立近代美術館企画展「とやまの洋画史入門編」(2005年)図録にも掲載されています。 『中越新聞』明治19年4月19日付 記事 ○洋画研究会 北村松仙氏等の発企に係る同会へ加入する者少なからず、追々(お…

森屋熊夫

(*1) 文久2(1862)年〜明治38(1905)年。岡山県出身。原憮松とともに岡山の平野雄也らに学ぶ。明治14年京都府画学校西宗入学、明治17年1月卒業。明治18年1月富山県師範学校に赴任。明治19年「富山油画会」の設立に関与するが同20年4月鳥取県師範学校に転…

北村森之助(松仙)

(*1) 生没年不詳。岐阜県出身。明治17年7月京都府画学校東宗(一説に西宗とも)卒。(*2)同年9月から12 月までの短期間、愛知県第一師範学校在職の後、新設された旧制富山中学校に赴任。在任期間は明治17年7月から19年2月まで(*3)。明治19年「富山油画…

「富山油画会」について(明治19年の新聞記事より)

(*1) 「とやまの洋画史入門編」(2005年 富山県立近代美術館)の開催にあたり、事前調査として北日本新聞社の協力により、同社の前身である『中越新聞』(明治18年創刊)を調べたところ、明治19年に富山で油画の展覧会が開催されていたことが分かりました。 …

田部英嘉と「とやまの洋画史」調査

今、一番深い関心を持って調べているのは、「田部英嘉」という洋画家のことです。 この画家、京都の洋画の草分け、田村宗立*1の画塾「明治画学館」の名簿に「越中国下新川郡奥田村」の人として、その名を記されている人物なのです。 最近、ある方から情報提…