motowakaの備忘録

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田部英嘉と「とやまの洋画史」調査

今、一番深い関心を持って調べているのは、「田部英嘉」という洋画家のことです。
この画家、京都の洋画の草分け、田村宗立*1の画塾「明治画学館」の名簿に「越中国下新川郡奥田村」の人として、その名を記されている人物なのです。
最近、ある方から情報提供をいただき、どうやらこの画家の作品が発見されそうです。もし発見されれば、たぶん間違いなく、「現存する中で、富山県人が描いた最も古い洋画」となると思います。おそらく明治20年代の作品ということになるでしょう。
情報提供のきっかけとなったのは、「とやまの洋画史入門編」調査(*2)というホームページに矢野倫真という洋画家の記載があったことでした。矢野もまた、京都府画学校で田村宗立に学んだ洋画家です(石川県出身、明治21年3月〜22年7月、富山県尋常中学校助教諭試補として富山県に赴任)。
これは内部事情ですが、実は、その「とやまの洋画史入門編」調査というホームページは、富山近美のホームページがリニューアルされた際にリンク切れとなっていて、現在では公式には存在しないことになっているページだったりします。
そういうわけで、このブログの当面の仕事としては、この幻のページ(苦笑)に記載された内容を少しずつサルベージして、できれば多少はデータベース的な整理を付けることを目標としたいと考えています。
なかなか十分な時間もとれない中で、どのぐらいできるかはわかりませんが、せっかくの情報ですので、表に見えるところに出しておけば、また何か思わぬお知らせ(補足情報)をいただけることもあるかもしれないという、まあそういう多少虫のいい願望でやろうと思っていることです。
何かお気づきのことがありましたら、ぜひメールフォームからご一報いただけましたら幸いです。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

*1:重要な作家なのにwikipediaに記載がなくてがっくりしました。

*2:追記:公式には存在しないことになっていたこのページは、ついにWEB上から消えてしまいました。内容は記録してありますので、今後はその内容のサルベージを急がねばならなくなってしまいました。