motowakaの備忘録

毎度ご無沙汰いたしております

自問自答

いろいろ“権威的なもの”から感覚を自由に解き放つ楽しさを知ってもらう。
美術館とは、そんなところだと思って仕事しているが、
けっこうな数の人が、むしろ“権威的なもの”を求めてやってくる場でもある。

そういう権威志向の強いひとを相手にしないというストレスフリーなやり方は、
お金持ちが趣味的にやってる私立の美術館ならありなんだろうと思うけど、
市民やら県民やら国民やらの税金でやりくりしてる公の美術館ではそうもいかない。
(権威志向の強いひとは、たとえばいわゆる“上流”のひとにはむしろ少ないのだ。)

さて“権威的なもの”を求めてやってくるひとたちに、
“権威的なもの”から感覚を自由に解き放つ楽しさを知ってもらう。
これ、なかなかの無理ゲーだったりする。どうすべきなのか。

「“権威的なもの”から感覚を自由に解き放つ楽しさを知ってもらう」という
チャンネル一つしかないのが問題なんだろうか。
いや、まあいろんなチャンネルは用意してるんだが。
最終的に伝えない内容は何かと言われれば、それ一つしかないって話だ。

「いろんなニーズがあるんだから、それぞれに満足感を与えるのがサービスというものだ。」

はてさて。自問自答。